水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

初めて家に帰ってみた

8日も朝からずっとテレビで被害が報道されていた。


大体みんなでテレビを見るか、電話やスマホで情報収集するかどっちかだった。

 

そんな時、母にご近所さんから電話がかかってきた。
この人は、かなり高い場所に家があるので被災せずに済んだ人。
僕の同級生の母親だ。

「水が少し引いたから多分徒歩なら家に戻れる」という。
じゃあ行ってみよう、ということで弟と自宅に戻ってみることにした。

 

 

車をかなり手前の山の中に停めて、そこから徒歩で裏道を通り、家に向かったが、付近はまだ水没していて、うちの倉庫がまだ水の中なのがはっきりと確認できた。

家は少し高いところにあるので、うちだけ何とか水から出ている感じだった。

家の裏口から入ろうとしたのだけど裏口は全く開かない。
何がどうなってるのかわからないけど、とにかくドアが全く開かない。

仕方なく正面に回り込んだが、もう地獄絵図だった。
うちのすぐ前までは海。
裏手、つまり北側から来る以外の道は東西南ともまだ全部水に浸かっていて、隣の家にも行けない状態。
孤立状態だった。