水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

片付け開始

話がそれたが、警察の聴取が終わったので片付けを始めた。

しかしもう何をどうしていいやら・・・。
家の中も外も、土砂でドロドロ。
雨が降ってぬかるんだような状態になっている中、とりあえず使えないものを捨てていくしかない。

まずは家の中のものを外に出すところから始めようと思い、1人で運べるものを1つずつ庭先へ運び出していった。

この時点ではまだ電気、水道などライフラインは全て止まっていたので、水で洗うということも出来ない。
古い家なので井戸があるのだけど、水は泥で濁って使える状態ではなかった。

ドロドロになった品物を見て、「これからまだ使おう」という気にはなれない。
川の泥なので粘りが強く細かい砂に水を混ぜたようなもの。
それがこびりついたようになり、水で洗ってもなかなか洗い落とせない。

残そうと努力したけど、結局捨てるしかなかったものもたくさんある。
うちは古い農家なのでとにかく物が多い。
昔からモノを捨てるのが苦手な家系だったらしく、一般の家庭の2倍3倍のモノがあるので、捨てるのも2倍3倍の時間が掛かる。
とにかく黙々と粛々と捨てて行くしかない。