姉の家に避難
大雨は全然止む気配がない。
こんな状態になってしまっているのに、これ以上降り続いたらどうなってしまうのだろう・・・。
不安で全然落ち着かず、車から出て周辺を見に行ったり、車に戻ったりを繰り返していた。
6時ごろ母が姉に電話をかけた。
車を出ていたので直接聞いてはないが、
「家の方まで水が来てなあ、今山に逃げとんよ」
とか言ったらしい。
母はその時ですら自宅に水が来ていると思っておらず、
「念のために逃げてるだけだから昼には家に戻れると思うわ」
とか言ったらしい。
姉は真備町がこういう事になっているのを知らずに寝ており、母からの電話で飛び起きたそうだ。
近年にないくらい驚いたと言っていた。
真備から矢掛までの道が土砂崩れで通れないという情報があるので、姉の旦那さんと息子が車で道路を確認してくれた。
土砂崩れはそこかしこで起きていて、片側しか通れなくなっている場所もあるが
何とか通行できるとのこと。
全面通れなくなっていたのは別のルートだった。
すぐ矢掛に来いと言ってくれたので、朝4時過ぎから7時ごろまで留まっていた場所から移動したが、聞いていたとおり、そこら中で土砂崩れが起きており、道路が半分埋まっている場所も何か所かあった。
また小さな農業用水が氾濫して土手が崩れていたりもしたが、なんとか姉の家にたどり着いた。
弟家族はすでに来ていて、家の中は大人数でごった返していた。
大人7人、子供3人、犬4匹。
難民キャンプと化した姉の家での共同生活が始まることとなった。