水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

田園地帯が広大な海に

とうとう水が来た。


自宅から南(小田川方向)に200mほどの場所に住む弟の同級生が、「家が浸水した」と弟の家に逃げてきたという。

実はこの同級生の家こそが、うちの近所での小田川洪水の境界線と言われる場所で、この家までは浸水するがここから北は浸かることはない、と伝説のように語り継がれていたのだった。


うちから50mほど南に、東西に道路が伸びており、その南側には田園が広がっている。
その田んぼは道路から2mほど低い位置にあるのだが、大雨の中、行ってみるとそこはすでに広大な海となっていた。

水位は道路の高さまであと1mくらい。
その時点で田んぼは1mほど冠水していたことになる。

その道路の高さから、うちの家はさらに2m近く高い場所に建っており、そこから床上まではさらに7~80センチあるわけで、つまり、今の水位から3m以上上昇しないと、床上浸水にはならないわけだからさすがにそこまではないだろう。

 

しかし、油断はできない。
水がこの道路を超えたら危ないから逃げよう、と一応の目安にしていた。