水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

さっきの爆発音は工場爆発

弟が家にやって来た。
「さっきの爆発、総社だって。工場が爆発したらしい」
SNSで情報を得たらしい。

テレビでも散々報道されたが、総社市下原地区にあるアルミ工場が、浸水の影響で水蒸気爆発を起こしたのだった。


この工場は高梁川に流れ込む小さな支流の脇にある。
その支流が溢れて工場内に水が侵入。
高温の溶鉱炉に水が流れ込み化学反応を起こして爆発したのだという。


衝撃波もものすごくて工場から数十キロ離れた場所でも音が聞こえ、家が揺れたとのこと。

東岡山に住んでいる人、それから岡南地域に住んでいる人から直接聞いた。
遠方でもそうなのだから、支流を挟んだ下原地区の住宅は壁や屋根が吹き飛んだり損傷したりでそれはひどい状態。

工場から実家までは間に山があるので被害はなかったが、山がなかったら瓦の一枚くらいは飛んでいるかも。

しかし、この音で避難した人が多いのも事実。
この「ドン!!」という音を堤防が決壊とか山が崩れた音だと勘違いした人が周りにも結構いる。

僕が聞いたのは、「ドン!ドーン!」という音だったが、今思えば2つ目のドーンは反響音。
やまびこだろう。
きのこ雲が上がったらしいがそれは見えなかった。

とにかく避難指示が小田川の南側地域に出ている。
こちらの北側もいつ出るかわからない。


テレビで情報収集を続けた。