水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

こういう状況

警察は2時間後くらいに2人で来た。
この状況だから理解できなくはないが、最初から事件にするつもりがないのがものすごく伝わってくる。


要約すると
「何が盗られたかわからないでしょ?明細出せる?盗られたのか流れたのか判断できる?できないよね?」
てことだった。

 

「まあ一応こんな事があったよーっていうことで記録には残しておくんで。
警察も今こういう状況だから忙しくて手が回らない。一軒一軒対応してられないので理解してほしい」
ということだった。

「こういう状況」じゃなかったら「ふざけるな!」なのだが、本当に「こういう状況」なので何とも言えない。

「亡くなった方がたくさんいてその捜索に手一杯」
と言われたら、もう返す言葉がない。

足跡や盗難場所の写真だけ撮って警察は引き上げた。
警察を恨む事はできない。
その分、泥棒と災害を憎むしかなかった。