水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

元の状態のまま

驚きでもない、悲しみでもない、
あの時のあの感情は今でも説明ができない。
淡々と事実を受け止めていたのだけど、事実だと認識できてなかったような気がする。

しかし、畳は綺麗だ。
このまま使えるんじゃないかというくらい。
僕があの日寝るはずだった布団もそのまんま。
ほとんど濡れてもおらず、形も崩れていなくて、あの時敷いた状態のままでそこにあった。

つまり、畳は水に浮くので、布団を乗せたまま水位に伴って上昇し、水が引いたときにそのまま床に降りた、ということみたいだった。


これはキッチンのダイニングテーブルもそうで、他のものはほとんど倒れているのに
テーブルは水に浮いていたらしく、テーブルの上においていたものは濡れてもおらず
元の状態のままでそこにあった。

あの日、「もう大丈夫」と安心してカップ麺を食べたあとに、お茶を飲んでそのまま置いたコップも中は空のまま倒れてすらない。

 

なのにキッチンのガラスは割れていてガラスが散乱している。
おそらく中の家具などが水に浮いてガラスに衝突→破損、だと思う。

どういう状況だったんだろう・・・。