水害の記録~倉敷市真備町の西日本豪雨災害~

平成30年7月豪雨(通称西日本豪雨)で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町の住人による災害備忘録

ことの始まり

2018年7月6日

 

前日の7月5日から雨が降り続いていた。

台風7号による低気圧の影響で 「シトシト」という感じではなく「ザーザー」だったが ゲリラ豪雨のように恐ろしい勢いではなく いわゆる「普通」の雨。

勢いはなかったが、 ずっと降り続いていたので 「よく降るなあ・・・」 というごく当たり前な感想だったように思う。

 

6日になっても雨は降り続いた。

時折、雨脚を強めながらほとんど止むことなく降り続いていた。

 

その日は普段通り、朝から会社に出勤していたが 午前中から大雨に関する注意報が発令されていた。

この大雨で僕が心配していたのは地盤が緩むことによる土砂災害。

実家の裏には山がある。

その山は、それほど高くはない竹やぶなのだが、家から多少離れているとはいえ、これだけ雨が降り続いたらさすがにちょっと心配だった。

 

数十年前に一度、崩れたことがある。

山の真下にある家が少し被害を受けた程度で 大したことはなかった。

しかし、最近の日本全体の傾向を見ていると安心はできないと思っていた。

10メートルほど土砂が流れるくらいでは何ともないが、 50メートルだと被害が出る。

100メートルだと潰れるだろう。

土砂が100メートル流れるポテンシャルがその山にあるのかどうかというと それはわからない。

未知だ。

だから不安があった。